「水生昆虫とフライタイイング」忍野フライ その1


1月15日に行われた、タイイングスクールで学んだパターンを水生昆虫の種類別に分け解説していきます。水生昆虫にあわせた、フライパターンも合わせてご紹介していきます。ただ漠然と使うフライを選ぶよりも、対象魚が食べている虫を知り、それに合わせて巻いたフライを使用することで、多くの魚と出会い、より深くフライフィッシングを楽しむことが出来るようになります。


オオクママダラカゲロウ マダラカゲロウ科
羽化期:3月下旬〜4月下旬


サイズ   フックサイズにすると14番くらい。
  全体的に茶色。
特徴的部位   ダンのウイングに網目模様。ニンフ・ダン・スピナーともにテイルは3本。
羽化する時間帯   昼間で、特に注意する時間帯は午前11時〜午後1時
羽化方法   最も多いのは水面羽化。
羽化特徴   羽化は集中型で、急に流下量が増える。またそれに伴い急に姿が見えなくなる。ピークは短いと数分、長くても30分程度。ただし、状況がいいときには、羽化が何回も繰り返される。晴天時よりも荒天時の方が集中的な羽化が来る可能性が高い。
このタイプの羽化には、予め流下を予測し、準備して待つことが成功につながる。ニンフは瀬に多い。待つのはニンフの多い場所とその下流にかけての、流れが緩んでしまうまでの区間。瀬ではニンフ、下流にかけてはクリップルや、DD(トラップドダン)、ダンが効果的。スピナー・フォールは羽化と重なるが、羽化の前や終わった後に流下することも多い。スピナーの釣りが成立するのは羽化期の中盤から後半にかけての方が可能性高い。スピナーの流下は流芯だけではなく、岸際の緩い流れにも注意。

 



パラシュートダン Parachute Dun

パラシュートダン


視認性が高いのがパラシュートフライ。渓流のブラインドの釣りの時は、パイロットフライとしてまず結びます。浮力が高いので、流れの速い場所にも使用できます。パラシュートダンパターン全般に言えることですが、CDCダンやソラックスダンに比べてイミテーション性に欠けるというところが弱点でもあります。そんな弱点を克服する為に、ボディにはダビング材を巻き付け、その上からストリップドピーコックを虫っぽくシマシマに巻き付け、リアリティーを追求しています。パラシュートポストの立て方や、ハックルの綺麗な巻き方を学んでいきます。

・ フック/TMC100 #14
・ スレッド/ユニスレッド ブラウン16/0
・ テイル/ハックルファーバー
・ アブドメン/スーパーファインダビング&ストリップドピーコック
・ ソラックス/スーパーファインダビング
・ ハックル/ミディアムグレーダン
・ ポスト/エアロドライウイング(オレンジ)

●タイイング手順

1. アイからシャンク1/2程まで下巻きをします。
2. テイル材を6、7本切り出します。
  テイル材をシャンクの真上に乗せてシャンクいっぱいまで巻きます。(テイルの長さはシャンクの約1.2倍)
3. テイルを持ち上げてその下側の付け根にスレッドを2回程通して、テイルを扇状に広げます。
4. スレッドをアイから3分の1までの所まで巻きます。テイルの余りをカットします。
5. ポストとなるAWDを1本切り出し、シャンクの真上に巻きつけます。
6. エアロドライウイングのテイル側の余りをアイからテイルに向けて斜めに切り出します。
7. ボディをテーパー状になるよう切り口を覆って整えます。
8. スレッドをポスト根元まで巻き、アイ側のポスト根元にスレッドを巻きつけてポストを直立させます。
9. ポスト根元から時計周りに2mm程巻き上げて、そのまま巻き下げます。
  ポストがシャンクの真上に垂直に立っているか確認します。
10. ハックルのファイバーの長さがポストよりテイル付け根程のものを切り出し、根元のファイバーのみを微量残した状態で
  5mm程切り落します。
11. ハックルの裏側を手前に向けてポスト根元に固定し巻きしろを上部に2mm程残した状態で、ポストに巻き上げて
  さらに巻き下げます。
12. ボディのリブとなるピーコックを切り出し、フリュウを取り除きます。
  スレッドをテイル付け根に戻しながらリブ材を固定します。
13. スレッドにダビングワックスを塗り、ダビング材をよりつけ、ポスト根元まで巻きつけます。
14. ピーコックとポストの基部に瞬間接着剤をつけます。ピーコックを等間隔で巻きつけ、ポスト根元で巻き留めます。
15. ソラックスとなるダビング材をポスト根元に成形します。
16. スレッドをポストに1周させて手前に落とします。
17. ハックルの先端をハックルプライヤーではさみ、表側が上になるようにハックルをポストに3〜4回転程巻き下げます。
18. スレッドでハックルをポスト根元に3周程巻いて固定し、スレッドをアイ側に落とします。
19. ポスト根元にハーフヒッチ3〜4回ほどで固定し、スレッドをカットします。
20. ハックルの余りをポスト根元でカットします。
21. ポストをシャンクの長さと同じくらいを残してカットし、ヘッドセメントでスレッド固定箇所とポスト根元を補強し、完成!!


*上記のフライレシピは今回タイイングしたフライで使用したマテリアルです。
タイイングの一例としてお役立て下さい。

次回のピックアップニュースは、オナシカワゲラ(エルクヘアカディス)です。
どうぞお楽しみに!!

 

 
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