● Clouser Deep Minnow(クラウザー・ディープミノー)


 残念ながらスクールに参加できなかった方、またSWフライタイイングのベーシックを学びたい方のために、スクールで体験していただいたタイイングの手順を紹介いたします。文章だけでは紹介しきれませんが、その一端でもお伝えできればと思います。今後のタイイングのご参考になれば幸いです。

第1回はクラウザー・ディープミノーです。

Clouser Deep Minnow(クラウザー・ディープミノー)
クラウザー・ディープミノーは、よく釣れ、タイイングしやすいフライとして、もっとも人気のあるSWフライといっても過言ではないでしょう。 最初にクラウザー・ディープミノーを巻きながら、SWフライのタイイングベーシックを理解しましょう。

クラウザー・ディープミノー


1. 下巻き

ダイヤモンドシャープナーなどでフックシャンクのスレッドを巻きつける部分に軽く傷をつけてください。ヤスリをかけた箇所に瞬間接着剤を一滴たらした後でスレッドを巻き初めてください。この下準備は、タイイングや釣りの最中に、フックに巻きとめたマテリアルが回転したり、ズレたりすることを防ぎます。(各フライに共通する作業として覚えてください。)


2. ダンベルアイについて

鉛やブラスのダンベルアイはジギングアクション(上下の動き)をもたらします。同時にSWフライでは、アイの存在はとても重要です! 水中で小魚の群れを見るとアイがとても強調されて見え、フィッシュイーターの捕食を誘発するターゲットとなります。鉛やブラス以外にもプラスティックやアルミでできたものもあります。またC&Fのダンベルアイのようにアイとアイの間を偏芯させて、アイのすわりをよくしたものもあります。
塗装済みのダンベルアイも市販されていますが、是非自分でペイントしてみましょう。
塗料は水性のエナメル塗料がベストです。塗装には丸い割り箸などの先端をカットし、好みのサイズに先端を丸めておけば、外側と内側の目が簡単に書けます。


3. ダンベルアイの取り付け

ダンベルアイはフックのアイからアイ一個分後ろの位置に固定します。ダンベルアイを固定する手順は3段階に分かれます。まずはタスキがけ。アイのスレッドを同じ方向に3回転させてアイを仮留めしてください。ダンベルアイが一方に傾いて付きますから、その傾きを修正するため、X字になるように3回転。次に8の字がけです。スレッドはシャンクの下のみに回し、アイに掛けて方向転換させるのですが、これも3往復ほど。最後にパラシュートポストを止める要領で、アイとシャンクの間を5回ほどきつく巻き固定します。


4. バックテイル

バックテイルはSWフライをタイイングする上でコアとなるマテリアルです。是非その特長についてしっかり覚えてください。これは鹿の尻尾の毛ですが、ストリーマーではスキンの中間から先端部分に生えた毛をおもに使います。下側のヘアーは中空でフックに巻くとディアヘアーのようにフレア(直立)してしまいます。バスバグなどには良いのですが、ウイング材としては適しません。フレアさせずに、少な目のバックテイルをウイングにすると、水中でよく動きます。 


5. バックテイルの取り付け

バックテイル(ホワイト)を少し多目に切り出します。先端を揃えるためにはスタッカーを使わないで、指でそろえると自然な感じがでます。スタッキングすると揃いすぎて人工的な雰囲気になってしまいます。ファイバーを手で曲げてみて、先端が切れているファイバーや曲っているファイバーを除きます。フックに取り付ける際は、ウイングが所定の長さになるように切れるシザースでさっくりとカットしておきます。巻きとめた後にカットするよりもキレイに巻き上がるからです。ダンベルアイとフックアイの間に切り口を持ってきて、巻きとめてください。スレッドを巻きながら断面を覆い、スレッドをダンベルアイの後方まで持ってきてください。バックテイルをダンベルアイの窪みに這わせ、再びダンベルアイの後ろにバックテイルを巻きとめてください。バックテイルをフレアさせず細いシルエットを生み出すコツは、一度シャンクにきつく固定してから、ベンド側にテンションをすこしゆるめながら進め、まとめてゆくことです。クラウザーミノーを含めて、ベイトを模したフライの基本は、腹をイメージする下側の淡色マテリアルを多めにし、背中側の濃色マテリアルを少なめにします。
ダンベルアイの窪みに這わせたバックテイルは「ハードアズハル」などのセメントで補強します。


6. フラッシュ素材の取り付け

クリスタルフラッシュは少なめにつけます。先端はキッチリそろえずに長短を付けると自然です。通常は2〜3本で充分です。


7. バックテイルの取り付け

バイスのロータリー機構を使ってフックの上下を入れ替えた後に、バックテイル(チャートリュース)を切り出し、先ほどと同じ要領でダンベルアイとフックアイの間に巻きとめます。スレッド数回転でしっかり固定したら、フレアを抑え込むためにテンションをゆるめながらベンド方向に巻き進めます。スレッドがボビンのノーズから2cmくらい出ている状態がもっともテンションの制御、行き先のコントロールがやりやすいものです。


8. フィニッシュ

スレッドを巻きながらヘッドの形状を整えフィニッシュしてください。最後にハードアズハルなどのセメントを塗布します。

 

 
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