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●開発エピソード Episode #2 CFT-110 ウィップフィニッシャー  箸の持ち方、筆の持ち方

ウィップフィニッシャーについても他と同様に色んな人に会い、いろいろ話しながら、実際目の前で使っていただきました。 
そして驚いたのは、それぞれのウィップフィニッシャーの持ち方と使い方です。
それはまさに箸や筆を使うのと同じで、非常に興味深いものでした。 


最大公約数
ウィップフィニッシャーにはアイに沿うように回すものと、アイから離して回すものの2タイプがありますが、C&Fではアイから離して使うタイプのものにターゲットを絞ることにしました。
多少の予想はしていたものの、ウィップフィニッシャーにもこんなに持ち方や使い方に差があるのかと正直驚きました。かくゆう自分も自分の使い方がスタンダードと思いこんでいましたので、どれがスタンダードなのかも危うくなるような状況でした・・・。実際に目にした様々な使い方を自分でも試してみながら、それぞれに共通点は無いのかを検証を続けました。ある程度共通していたのは、回すことと、その回転数でしょうか。数あるウィップフィニッシャーの中には奇抜な形のものもありますが、原理は同じでもあまり奇抜だとどうやら使いにくそうな感じがしました。それよりも両端のテーパーや角度、ワイヤーの太さやメッキなど、それぞれのディテールを再検証することに重きをおいて開発を進めることが賢明であり、より使いやすくなるように思いました。



回り過ぎず、軽過ぎず
もう一つ重要なのはフィニッシャー部分の回転です。有名無名を問わず、ほとんどのウィップフィニッシャーはほぼフリーの状態で回転します。使い慣れてしまえば問題無いのかも知れませんが、最初にスレッドを掛けるときなどは、フリーな状態が使いづらいように思いました。CFT-110は回転部分をフリーではなく、スムーズに回転するように調節しました。
「カラカラ」と軽く回るのではなく、「スーッ」としっとり回る感じです。同時にツールの精度感を楽しんでいただける箇所だと思います。もうひとつ、フィニッシャー自体が軽いと「自分で回す」という感覚を強く感じますが、ある程度の重量を持たせたほうが、「回しやすい」のでないかと思いました。
多くのツールの場合、その重量は使いやすさに影響をもたらします。ウィップフィニッシャーについても同様のことが言えそうです。

 

プラスアルファー
ウィップフィニッシャーにはカッターが付いているものがあります。確かに面白いアイデアです。
C&Fでも何かプラスアルファーのアイデアをウィップフィニッシャーに付け加えたいと思案し、最終的にフックをケースからピックアップするためのマグネットを取り付けました。最近ではドライフライのフィニッシュをセメントで固定しないタイヤーも多く、巻き上げたと同時に次のフックをピックアップしたい人が多いようです。どちらかというと日本よりも海外で喜ばれているように思います。



他のC&F DESIGNのタイイングツールと比較すると、ウィップフィニッシャーはあまり特長的な外観ではありません。まさに前述のようにそれぞれのディテールに拘ったツールと言えます。また口コミで広がっているのか、ツール群の中でも非常に多くのご支持をいただいているツールでもあります。

追加アイテム
ボビンホルダーと同様にウィップフィニッシャーについても追加アイテムを発売することになりました。より小さなフライのフィニッシュをしやすくした小型モデルCFT-110Sです。ただスケールダウンさせただけでなく、アームのティップ部分の角度などについてはテストを重ね微調節をしました。現行のCFT-110とは本当に微妙ですが細かな部分が変わっています。

ぜひお試しください。










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