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●開発エピソード Episode #4 CFT-90 スリーインワンハーフヒッチャー

 

ハーフヒッチャーは脇役です。
使用頻度はそこそこなのに、軽視されたり、地味だったりするツールってありますよね。
C&Fのツールの中では3-in-1ダビングブラシや3-in-1ハーフヒッチャーなんかがそれにあたるのかもしれません。初めて使い方を知ったとき、あまりの単純さに驚いた人も少なくないことでしょう。だからといってラインナップには必要不可欠なツールですし、製品化する上で手を抜けるわけでもありません。

より多機能に。
フックサイズに合わせてハーフヒッチャーを持ち替えるのは面倒ですし、ツールスタンドで似たようなツールが何本も並ぶのも邪魔な感じがしていました。両端を加工しハーフヒッチャーとしているものはすでに店頭に並んでいました。しかし、使用するフックの想定が中途半端なように思いました。せっかくならより広い範囲のフックサイズを的確にカバーできるハーフヒッチャーが必要だなというのが、他社製品を見ての印象でした。


3つの機能を1つに。

しかし、2つのサイズでは主要なサイズをすべてカバーすることはできそうにありません。C&Fでは、最終的にS/M/L、3つのハーフヒッチャーを1つにすることにしました。Sは#20以下、#30クラスまで無理なくフィニッシュできる直径にし、Mは#10-18をフィニッシュするメインパートとして直径を設定しました。SとMは穴を深くせず、フックに当てるような感じでフィニッシュします。SはMを本体からはずすと出てきます。まるで仕込み刀のようでもありユニークなデザインだと思います。そしてLはそれ以上のサイズをフィニッシュするように考えていますが、#10以上のフック用という設定で考えました。このクラスになるとフックシャンクの長さが多様化してくるのと、マテリアルをシャンクの長いフックのベンド寄りで留めることもあります。SやMとは違い、ハーフヒッチャーの穴を40mmまで深くしました。このことにより、ハーフヒッチによるマテリアルの仮止めがしやすくなりました。



テーパー
フィニッシャー部分のテーパーがきつかったりストレート過ぎて、思うようにスレッドをスライドできない経験は誰でもあると思います。スレッドの回転数が少なかったりすると、せっかく巻き上げたフライがハーフヒッチに失敗してマテリアルがほどけてしまったなんてこともよくある話です。残念ながらハーフヒッチャーのテーパー部分に絶対値はありません。何種類か作ったサンプルを使っていろいろなタイヤーにモニタリングの協力をしてもらいながら最終決定しました。パーフェクトとは言えませんが、熟慮の上のテーパーということは言えると思います。



最後に

ハーフヒッチャーは極めて使い方がシンプルなツールと言えるでしょう。昔はボールペンの芯を抜いて使う人も多くいました。
そんなハーフヒッチャーですが、使い方を細かく検証することで、魅力的な専用ツールへと高めることができたのではないかと自負しています。なかなか買い換える機会のないツールかもしれませんが、機会がありましたら専用設計されたハーフヒッチャーをお試しいただき、タイイングツールの奥深さに触れていただければと思います。

 

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