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●開発エピソード Episode #6 CFT-100 ダビングツイスタープラス & CFT-130 ロータリーツイスタープラス

 

海外◎、日本△
ダビングツイスターは欧米では誰もがよく使うツールです。しかし日本ではそれほど多くの人が使っているようには思いません。日本ではあまり「何処のダビングツイスターが最高!」なんて話はしたことも聞いたこともないですよね。やっぱりアジア人は手先が器用だからでしょうか?というより、日本のフライフィッシングでは圧倒的にドライフライが使われる率が高いからかもしれません。実際ドライフライ用のダビング材は、手で縒りつけやすいものが大半です。そう考えると日本であまり馴染みがないのも頷けます。一方アメリカでは、ドライフライ以外のフライが使われることがトラウトフィッシングでもとても多く、ナチュラル素材のダビング材が頻繁に使われます。スティールヘッド用のフライではダビング材だけでなく、ウイングやカラーに使われるマラード、アムハースト、オーストリッチやディアヘアーなど様々なマテリアルをダビングツイスターを使ってタイイングしています。また、SWフライなどでも日常的に使われているツールです。実際彼らはダビングツイスターを使ったタイイングをとても楽しんでいます。日本ではあまり種類を見かけないダビングツイスターも、アメリカでは色んなタイプのものを見ることができるのも使用頻度の表れといえるでしょう。 スイスのアイデアマン、マーク・プティジャンなどはダビングツイスターを使わずスレッド自体を開いて、そこにマテリアルを挟んでマテリアルをツイストさせています!実際に彼のタイイングを見せてもらいましたが、アイデアだけでなく非常にキレイでオリジナリティーの高いフライを巻くタイヤーだと思います。

よいダビングツイスターとは
さて、そんなダビングツイスターですが、どんなツイスターが使いやすいのでしょう?二股に分かれたワイヤーを持つことは大体共通していますが、駆動する本体の形状は千差万別です。そんな中一番気になったのはワイヤーの硬さでした。感じ方に個人差のある部分ですが、マテリアルを挟むときもスレッドを引っ張ってタイトに回転させるときも、ワイヤーの硬さはダビングツイスターの機能の重要な部分を占めています。各社のツイスターを試してみましたが、これが最高という一つを選ぶことはなかなかできません。最終的には自分の感覚を信じてワイヤーの硬さを決定しました。皆さんに気にいっていただけるといいですが…さてどうでしょう?


C&Fならではのプラスアルファ
さて、ここで終わってしまったら普通のダビングツイスターになってしまいます。どうしたものかと大いに悩みました。普段から厚意にしている友人やエキスパートに「何かない?」といろいろ相談しましたが、ダビングツイスターに関してはなかなか「これは!!」というアイデアや不都合は見つかりませんでした。ダビングツイスターに関しては使わない人が多いんですよね、本当に。そんな中「こんなのどう?」とツイストしたマテリアルを見せてくれた知人がいました。それがダビング材以外のマテリアルを一緒にツイストしたものでした。それはティンセルを一緒にツイストしたもので、決してギラギラと光るわけではありませんが、チラッ、チラッと見えたり光ったりするティンセルがフライマン的にとても魅力的だったのを今でも覚えています!水に濡れるとさらに魅力的でした!「コレだッ!」ほぼ即決でこのアイデアを頂戴することになりました。地味なアイデアではありますが、タイイングの幅がグッと広がると思います。
今年のフライフィッシャー2010年7月号で、長田規孝さんがテレストリアルパターンにこのアイデアを使ってらっしゃいましたね。すでに見たという方も多いと思いますが、まだという方は是非一度ご覧になってください。もう一つリクエストをいただいたのはベアリングを入れて回転しやすくするということでした。これはまた別の人から頂戴したアイデアでした。すでに他社では採用していたアイデアでしたが、なかなか入手しにくいので是非作ってほしいということでした。ならばということで出来たのがCFT-130です。これはもう、何と言うかとにかくダビングすることが楽しくなってしまうツールです。多分ほとんどの人は実際に使っているところを見たら虜になってしまうこと間違いナシです!


ダビングツイスターで広がるタイイングの世界

というわけで出来上がった2種類のダビングツイスターですが、当然CFT-1000(マルコポーロ フライタイイングシステム)にはCFT-100標準装備されています。海外では使用頻度の高いツールであるからに他なりません。冒頭にお話ししましたが、タイイングスキルの高い日本にあってダビングツイスターだけは使用頻度の高いツールとは言えません。しかしツールの中でもダビングツイスターほどイマジネーションをかき立てるタイイングツールもないでしょう。もちろんアンダーウォーターのフライだけでなく、ドライフライのタイイングにも使える非常に楽しいツールです。写真を見て巻き方がどうも推測できないというフライの多くはダビングツイスターが使われている場合が多いものです。
まだ使ったことがないという方は是非この冬トライしてみてください!



写真はピーコックと赤いティンセルのコンビネーションです。
マテリアルはループの中には入れず、写真のようにそれぞれのマテリアルをコアクリップにセットして、ツイスターを回転させてください。ピーコックとティンセルはツイストされ、写真のような状態になります。フックに巻くとティンセルがアクセントになったボディーを作ることができます。 ※ マテリアルの外側からループで補強され、強度に優れたボディーになります。



 

写真はヘアーズイアーと2種類のティンセルを組み合わせた作例です。
ダビング材とツイストさせる場合には、まずループの中にダビング材を入れ軽くツイストさせてから、コアクリップにティンセルをセットしてツイスターを回転させてください。


写真はアムハーストをツイストさせた作例です。
このように長さのあるマテリアルでカラーをキレイに巻きたいときにもツイスターが活躍します。



CFT-100 ダビングツイスタープラス製品詳細はこちら
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